2025年12月、東京都港区赤坂で発生した「高級個室サウナ」火災が大きな衝撃を与えています。
完全個室制のサウナ「SAUNATIGER(サウナタイガー)」で、利用していた30代のご夫婦が亡くなりました。
現場ではサウナ室の「ドアノブが外れていた」とされ、「中に閉じ込められた可能性」や「非常ボタンが作動しなかった疑い」も浮上しています。
さらに、亡くなったご夫婦にはまだ小さな子どもがいることも報じられ、悲しみが広がっています。
本記事では、事故の概要や原因の可能性、安全面の問題点について整理します。
「赤坂高級個室サウナ」火災とは?:発生場所・時間・店舗概要
- 東京都港区赤坂6丁目の「高級個室サウナ」で火災が発生
- 店舗名は完全個室制の「SAUNATIGER(サウナタイガー)」
- 利用中だった30代のご夫婦が死亡
- 非常ベルが鳴り、119番通報で消防が出動
火災が発生したのはどこ?
- 発生場所:東京都港区赤坂6丁目
- 建物:雑居ビルの3階
- 施設形態:完全個室制の高級プライベートサウナ
- 店舗名:「SAUNATIGER(サウナタイガー)」
「赤坂高級個室サウナ」火災は、東京都港区赤坂6丁目にある雑居ビル3階で発生しました。
出火したのは、「完全個室制」を売りにする高級プライベートサウナ「SAUNATIGER(サウナタイガー)」で、利用者が外部と遮断された空間で過ごす構造でした。
密閉性の高い環境が被害拡大につながった可能性も指摘されています。
「SAUNATIGER(サウナタイガー)」|どんな店だったのか?
- 店舗名:「SAUNATIGER(サウナタイガー)」
- 「完全個室制」・「会員制」の高級路線
- 「月額約39万円」の会員プランも用意
「SAUNATIGER(サウナタイガー)」は、「大人の隠れ家」をコンセプトにした赤坂の「超高級個室サウナ」です。
「完全個室制」と「高価格帯」を特徴とし、港区の富裕層が利用する施設として知られていました。
問題となった「個室」は、サウナ室、シャワー室、水風呂が一体となった造りでした。
火災発生日時と当日の利用状況|2時間「1万9000円」の予約
- 発生日時:2025年12月15日 正午ごろ
- 利用者:30代のご夫婦
- 利用プラン:2時間「1万9000円」
火災が発生したのは2025年12月15日の正午ごろです。
当日は30代のご夫婦が利用しており、2時間「1万9000円」のプランを予約してサウナ室に入っていました。
利用中にサウナ室内で倒れている状態が確認され、その後、死亡が確認されています。
消防出動の経緯|非常ベルと119番通報までの流れ
- 非常ベルがビル内で鳴動
- 従業員が異変に気付き119番通報
- 東京消防庁が出動し消火活動
ビル3階で非常ベルが鳴っているとの通報を受け、東京消防庁が出動しました。
従業員はサウナ室外に設置された「煙感知器」の警報音で異変に気付き、119番通報を行っています。
消防による消火活動は約1時間で鎮火したとされています。
「ドアノブ」外れで閉じ込めか?:逃げられなかった可能性と「非常ボタン」
- サウナ室の出入り口で「ドアノブ」が内外とも外れていた
- 出入り口付近で夫婦が倒れていた状況が確認されている
- 「非常ボタン」は押された形跡があった
- 「煙感知器」は作動したが救助までに時間を要した
サウナ室の「ドアノブ」|内外とも外れていた事実
- L字型の「ドアノブ」が設置されていた
- 発見時に「ドアノブ」が床に落ちていた
- 内側と外側の「両方のドアノブ」が外れていた
サウナ室の出入り口では、L字型の「ドアノブ」が内外とも外れた状態で発見されています。
床に落ちていた状況から、「ドアを開閉できない状態」だった可能性が高いとされています。
また、別のサウナ室の「ドアノブ」もガタついていたとの報道もあります。
警視庁は、設置方法や日常点検の状況も含めて詳しく調べています。
「閉じ込められた可能性」とされる理由|倒れていた位置と状況
- サウナ室の入口付近で倒れていた
- ご夫婦が折り重なるような姿勢だった
- 逃げようとした形跡が指摘されている
「閉じ込められた可能性」が指摘される理由は、倒れていた位置にあります。
ご夫婦はサウナ室の出入り口付近で折り重なるように倒れていたと報じられています。
出入り口付近で倒れていた状況は、外に出ようとした最中に脱出できなかった可能性を強く示しています。
「非常ボタン」は押されていた?|作動しなかった可能性
- サウナ室内に「非常ボタン」が設置されていた
- 押された形跡が確認されている
- 作動していたかは不明であり調査中だった
- 調査の結果、出火当時「非常ボタンの受信機」の電源が入っていなかったと判明
「非常ボタン」はサウナ室内に設置されており、押された形跡があったと報じられています。
一方で、現場検証では「電源が切られていた」可能性も指摘されており、「非常ボタン」が火災発生時に正常に作動していたかどうかの調査が続いていました。
調査の結果、出火当時「非常ボタンの受信機」の電源が入っておらず、店内にいたオーナーと従業員2人が事務室に不在だったことも判明したと報道されています。
店のオーナーは、事務室に設置されていた「非常ボタンの受信機」について、「今まで電源を入れたことがない」と説明していることが捜査関係者への取材でわかったという報道もされています。
サウナ室の「非常ボタン」を押しても、警報音は鳴らない状態だったようであり、警視庁は施設の管理状況を調べているとも報じられています。
「煙感知器」は鳴った|なぜ救助が間に合わなかったのか?
- 「煙感知器」の警報音が鳴動
- 従業員が異変に気付き119番通報
- 密閉空間で煙が急速に充満した可能性
「煙感知器」は作動しており、警報音をきっかけに従業員が119番通報を行っています。
ただし、「完全個室」のサウナ室は密閉性が高く、煙や一酸化炭素が短時間で充満した可能性があります。
救助が到着するまでの間に致命的な状況になった可能性も含め、詳しい経緯が調べられています。
出火原因は何だったのか?:現在判明している事実と可能性
- 出火元はサウナ室内の木製ベンチ周辺とみられている
- スマホの「リチウムイオン電池」発火の可能性も指摘されていた
- タオルなど可燃物が過熱・発火した可能性も指摘されていた
- その後、サウナ室にあったタオルが「熱せられた石に触れて」火災が起きた
とみられるという報道があった - 死因は「一酸化炭素中毒」や「煙吸引」の可能性も含まれているとされ
調査中だった - 司法解剖の結果、死因は不詳
- 焼死か高体温症の可能性が高い
出火元|サウナ室内の木製ベンチ周辺
- 木製ベンチの座面と背もたれが焼損
- こぶし大の焼け跡が複数確認
- 局所的な火災と報じられている
出火元はサウナ室内の木製ベンチ周辺である可能性が高いとされています。
焼け焦げは座面や背もたれに集中しており、部屋全体が激しく燃え広がった状況ではありませんでした。
限られた範囲で発生した火と煙が、短時間で危険な環境を作り出したとみられています。
スマホの「リチウムイオン電池」|発火の可能性
- サウナ内への「スマホ持ち込み」が可能だった
- 「高温多湿環境」は電池に強い負荷がかかる
- 専門家が調査対象になると指摘
スマホの「リチウムイオン電池」が発火した可能性も指摘されていました。
サウナは「高温多湿の環境」であり、電子機器にとって過酷な条件です。
専門家からは、「バッテリー発火」が今後の捜査対象になる可能性があるとの見解も示されていました。
タオルなどの「可燃物」|過熱・発火説
- 焼け焦げたタオルが確認された
- サウナストーブ周辺に「可燃物」が存在
- 過熱による「自然発火」の可能性も報じられる
- その後、サウナ室にあったタオルが「熱せられたサウナ用の石に触れて」
火災が起きたとみられるという報道があった
タオルなどの「可燃物」が過熱し、発火した可能性も考えられており、サウナストーブ付近に置かれたタオルが高温になり、引火した可能性があると報じられていました。
その後、火元のサウナ室にあったタオルが「熱せられたサウナ用の石に触れて」火災が起きたとみられるとの報道がありました。
司法解剖の結果|死因は不詳
- 背中や肩にやけどが確認
- 煙が廊下まで漏れていた
- 死因は「一酸化炭素中毒」や「煙吸引」の可能性も含まれているとされ
調査中だった - 司法解剖の結果、死因は不詳
- 焼死か高体温症の可能性が高い
ご夫婦が死亡に至った原因は、やけどだけではなく、「一酸化炭素中毒」や「煙吸引」の可能性も含まれているとされ、調査中でした。
「完全個室」のサウナ室は密閉性が高く、煙が急速に充満しやすい環境でした。
司法解剖の結果、死因は不詳でしたが、焼死か高体温症の可能性が高いとのことです。
亡くなったご夫婦のお人柄:松田政也さん・松田陽子さん
- 亡くなったご夫婦:
夫・松田政也さん(36歳)<美容室経営者>
妻・松田陽子さん(37歳)<ネイリスト> - ご夫婦で美容・ネイル関連の仕事に携わっていた
- 技術力と人柄の両面で同業者から高い評価を受けていた
- 地元も高校も専門学校も一緒で、生まれた病院も一緒のご夫婦
- 松田さんご夫婦には、まだ小さな子どもがいると報じられている
松田さんご夫婦|「美容室経営」の夫・「ネイリスト」の妻
- 松田政也さんは都内で「美容室」を経営
- 松田陽子さんは「ネイリスト」として活動
- 仕事と家庭を両立していたご夫婦
亡くなったのは、「美容室」を経営する松田政也さん(36歳)と、「ネイリスト」として働いていた妻の松田陽子さん(37歳)です。
ご夫婦は都内で美容関連の仕事に携わり、店舗運営と技術提供の両面で評価を得ていました。
ご夫婦そろって多忙な日々を送りながらも、日常の息抜きも大切にしていた様子が伝えられています。
サウナー(サウナ愛好家)でもあり、全国各地のサウナに行っていたそうです。
同業者からの評判|技術も人柄も信頼されていた
- 美容業界内で技術力の高さが知られていた
- 人柄が良く相談しやすい存在だった
- 同業者から突然の訃報を惜しむ声
松田政也さんと松田陽子さんは、美容業界の同業者から技術力と人柄の両面で信頼されていたと報じられています。
施術の丁寧さや仕事への真摯な姿勢が評価され、同業者から頼られる存在だったという証言もあります。
突然の出来事により、業界内には大きな衝撃と深い悲しみが広がっています。
松田さんご夫婦|小さな子どもがいるという報道
- 地元も高校も専門学校も一緒で、生まれた病院も一緒のご夫婦
- 松田さんご夫婦には幼い子どもがいる
- 子どもの年齢や人数は公表されていない
- 残された家族を心配する声が多い
報道では、松田政也さんと松田陽子さんご夫婦にはまだ小さな子どもがいると伝えられています。
子どもの人数や年齢などの詳細は公表されていませんが、幼い子どもを残しての突然の別れとなりました。
松田さんご夫婦は、地元も高校も専門学校も一緒で、生まれた病院も一緒だったご夫婦です。
知人や同業者からは、残されたご家族を案じる声が相次いでおり、悲しみの深さが伝えられています。
まとめ
この記事では、「赤坂高級個室サウナ」で発生した火災について、概要、出火原因として指摘されている複数の可能性、「ドアノブ」や「非常ボタン」といった設備面の問題、そして亡くなった松田さんご夫婦のお人柄や残されたご家族への影響までを整理してまとめました。
「高級・完全個室」という安心感の裏側に潜むリスクや、設備管理と運用の重要性が改めて浮き彫りになった事故だと言えます。
今後の調査結果を踏まえ、同様の悲劇を繰り返さないための議論と対策が求められています。
<個室サウナの安全対策と再発防止策>
ー この事故が投げかける問題 ー
- 「完全個室サウナ」は密閉性が高く、火災や煙が短時間で致命的な状況に
なり得ること - 「出火原因」は、スマホの「リチウムイオン電池」発火や「可燃物」の
過熱など複数の可能性とされていた - その後、サウナ室にあったタオルが「熱せられたサウナ用の石に触れて」
火災が起きたとみられるという報道があった - 「ドアノブ」の構造や「非常ボタン」の作動状況など、設備管理と
点検体制の重要性 - 「高級施設」であっても安全対策が不十分であれば重大事故につながるという現実
- 安全意識を高め、再発防止策を徹底する必要性
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※ 本記事は公開情報を基に構成されています。
※ 個人の名誉や企業活動を誹謗中傷する目的は一切ありません。
最後までお読みいただき、誠にありがとうございました。

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